連続強姦致傷で無期懲役 元ホンダ社員の男 裁判員裁判で初 津地裁 三重

三重県の鈴鹿市や四日市市内で一人暮らしの女性などを狙って15件の性的暴行を重ねたとして、強姦(ごうかん)致傷や住居侵入などの罪に問われた住所不定、元ホンダ社員原田義人被告(46)の裁判員裁判で、津地裁(田中伸一裁判長)は13日、「事件数は突出していて悪質。同種事案と比べても一段と重い位置付けをするほかない」として、求刑通り無期懲役の判決を言い渡した。強姦致傷事件での無期懲役判決は、裁判員裁判制度開始以降としては全国で初めて。

田中裁判長は判決理由で、「15件という数はそれ自体非常に多く、これまで裁判員裁判で審理された同種事案と比べても群を抜いて多い」と指摘。各犯行についても「事前に刃物や顔を隠す道具を準備し、一人暮らしの女性宅を捜すなど計画性が高い。暴行や脅迫の態様も、刃物を突きつけて腹部を殴るなど抵抗を抑圧し、自身の性癖を満足させるために執拗(しつよう)な行為に及んだもので陵辱の程度は甚だしい。被害者の人格を著しく踏みにじった極めて悪質な部類」と結論付けた。

その上で、「強姦致傷3件の傷害結果は重大とは言えないが偶然生じたとは言えず、他の事件でも同様の結果が生じる可能性は十分あった。何の落ち度もない被害者の日常生活を苦難の多いものに一変させた」とし、「事件数は突出していて犯情も特に悪質。同種事案でも最上位に位置付けざるを得ない」と述べた。

判決によると、原田被告は平成22年1月―29年6月までの間、鈴鹿市や四日市市内の一人暮らしの女性方に侵入するなどし、当時17―42歳の女性15人に刃物を突きつけ脅迫。性的暴行を加え、うち3人にけがを負わせた。