県幹部職員公舎、満室に 半数空室で入居呼び掛け 三重

【入居世帯が定員の半数にとどまっていた幹部職員公舎=津市観音寺町で】

平成28年度に新築したにもかかわらず、入居世帯が定員の半数にとどまっていた三重県の幹部職員公舎が7月から満室となっていることが5日、県への取材で分かった。公舎を巡っては、財政難の県が約8千万円を投じて新築したことに対して県民から「無駄遣いだ」との批判が噴出。県は職員らに入居を呼び掛けるなどして空室を埋めた。「満室の維持に努めたい」としている。

県は旧幹部職員公舎の老朽化に伴い、津市観音寺町の県有地に新たな公舎を建設。28年度から月に7万2千円の家賃で職員に貸与している。メゾネットタイプの4世帯分だが、入居は2世帯にとどまり、残る2世帯分は空室で家賃収入はなかった。

この状況に、複数の県民から「幹部公舎は不要」「財政難と言いながら立派な公舎を建てるのは税金の無駄遣いだ」との批判が県に寄せられた。昨年12月の予算決算常任委員会でも、委員から「有効活用に向けて取り組んでほしい」との意見が上がっていた。

空室だった2世帯分の入居者を確保するため、県は部長級の職員を対象に入居を呼び掛けたが、契約に至らなかったことから呼び掛けの範囲を課長級までに拡大。いずれも国から出向した課長級の職員と契約したという。共に7月から入居している。

管財課は「昨年から入居を呼び掛けていたが、自宅が近くにあることなどが理由で成約には至らなかった。懸命な呼び掛けが入居につながったと考えている」と説明。「異動などで再び空室が出た場合も、できるだけ早く入居者を確保したい」としている。