疲れない登山を伝授 心拍数測定、栄養補給で 遭難防止講演に140人 三重

【講演する岩切氏=津市広明町の三重県庁講堂で】

三重県や県山岳連盟などでつくる県山岳遭難防止対策連絡協議会は4日、津市広明町の県庁講堂で山岳遭難防止講演会を開いた。日本山岳サーチ・アンド・レスキュー研究機構の岩切貴乃理事が登山愛好家ら約140人(主催者発表)を前に「知っててお得!―山の運動生理学―」と題して講演し、呼吸が苦しくならない登り方や適切な栄養補給の方法を紹介した。

講演会は山岳遭難を未然に防ぐ備えを啓発するため、愛好家や遭難者の救助に当たる人などを対象に平成21年から毎年開いている。今回は運動生理学に基づく「楽で楽しい登山」をテーマに実施した。

岩切氏は、年齢を基に目標となる心拍数を算出し「目標心拍数をマックスに設定して歩くと、疲れない良いペース」と説明。心拍数を測る時計などを身に付けて心拍数を上げないように歩くことを勧めた。

また、登山中に補給が必要なカロリーと水分量の計算方法を紹介し、小まめな摂取を心掛けるよう指導。タンパク質を構成するのに必要なアミノ酸を登山前と食事中、下山後に取ると疲れにくいとした。

その上で「疲れて下りるとつまずいたり、何でもないところで転んだりして遭難やけがの元になる」と指摘。「エネルギーや水、ペースを一番良い状態でコントロールして山登りを楽しんでほしい」と語った。