児童生徒4―9月 いじめ認知件数が最多 三重県教委調査

三重県教委は31日、4―9月の児童生徒のいじめに関する調査結果を発表した。県内の公立学校で認知されたいじめの件数は、前年同期比430件増の2100件。調査を開始した平成25年度以降で過去最多となった。児童生徒の生命身体に大きな危険が生じる恐れのある「重大事態」は前年同期と比べて2件多い3件あった。

文部科学省が毎年実施しているいじめや暴行行為などの問題行動調査とは別に、平成25年度から毎年県教委が独自で実施している。県独自でいじめの実態を把握し、今後の対策につなげる狙いがある。

認知件数は、全校種で増加し、中学校以外はいずれも過去最多。最も多かったのは小学校の1516件(前年同期比379件増)で、順に中学校446件(同1件増)、高校126件(同46件増)、特別支援学校12件(同4件増)と続いた。

いじめの態様別では「冷やかしやからかい、悪口や脅し文句、嫌なことを言われる」が1277件で最も多く、全体の60・8%を占めた。高校では「パソコンや携帯電話などで、誹謗(ひぼう)中傷や嫌なことをされる」が前年同期比5件増の23件あった。

一方、学校側がいじめの実態を把握するために実施するアンケート調査では、小中学校の7割ほどが記名式で実施していると回答。無記名式は3―4割弱にとどまった。県教委は児童生徒が回答しやすいよう無記名式での実施を推進しているが、依然として記名式が中心となっている。

県教委生徒指導課は認知件数が過去最多となった背景を「本年度施行の『県いじめ防止条例』で方向性が示されたことにより、いじめを積極的に認知する意識付けができた」と説明している。