「偏った発言、残念」 三重県議出前講座で前田議長

【定例記者会見で、廣、山本両県議の発言に所感を述べる前田議長=三重県議会議事堂で】

廣耕太郎(新政みえ、1期、伊勢市選出)、山本里香(共産党、1期、四日市市)の両県議が県立桑名西高であった出前講座で、議員定数について一方的な立場で発言した問題を巡り、前田剛志三重県議会議長は29日の定例記者会見で「少し偏った発言だった。不適切な行為があって残念だ」と述べた。一方、出前講座の録画を公開することについては、プライバシーの観点から難色を示した。

前田議長は問題について「議会の代表で(出前講座に)行ったにもかかわらず、少し不適切な行為が重ねられていたことは残念な事実。広聴広報会議で事実確認と再発防止策、開催校への謝罪を協議している。適切な対応をしたいと思っている」と述べた。

出前講座に参加した生徒らに対しては「勇気を持って質問したにもかかわらず、答弁は少し偏っていた。子どもたちに迷惑を掛けたと思う」と説明。「あってはならないこと。そこの部分について、反省しながら再発防止を徹底したい」と述べた。

一方、出前講座の映像を公開しない理由について、前野副議長は「生徒の顔や姿が映っている。広聴広報会議ではプライバシーも守る観点で非公開の形を考えている」と説明。前田議長も「議員に公開はできても一般への公開は難しい」との認識を示した。

また、前野副議長が桑名西高を訪れて謝罪することについて、記者からは「教育上のけじめというでは両県議が謝罪するのが社会通念では」との声が上がった。前野副議長は「誰に謝罪するのか、謝罪の日程も含めて学校と調整している」として明言を避けた。

公明党(2人)、鷹山(3人)、能動(3人)の3会派から問題を共有するために全員協議会を開くよう要望を受けたことについて、前田議長は「他の会派からも意向を聞いた上で、再発防止の取り組みも注視しながら結論を出したい」と述べるにとどめた。

また、問題を受けて出前講座の中止を求める意見が議会内から上がっていることについて、前野副議長は「議論を深め、議員も十分に理解をしている。二度と同じような過ちは犯さないと考えている」と述べ、出前講座を継続させる方向で検討する考えを示した。