松阪に地域商社 「ネーブル・ジャパン」発足 産品物販やベンチャー育成 三重

【地域商社「ネーブル・ジャパン」の設立を発表する濱岡社長(左)と小林専務=松阪市役所で】

【松阪】第三銀行(三重県松阪市京町)など8社8人が出資した地域商社「ネーブル・ジャパン」が29日、発足した。社長に同行地方創生推進プロジェクト担当の濱岡正己取締役(63)が、専務に前同市副市長の小林益久氏(55)がそれぞれ就いた。松阪の産品の物販やベンチャー育成、観光地域づくりに当たる。

地域商社は地域産品のマーケティングを担う企業。民間資本の地域商社は東海地区初となる。商工会議所や市町村が運営する場合が多いが、銀行を中心とする事例も増え、北海道銀行が出資した北海道総合商事はロシア向け輸出で成功している。

ネーブル・ジャパンは辻製油(松阪市嬉野新屋庄町)やフレックスホテル(同市中央町)、水谷養蜂園(同市松ヶ島町)など8社と小林専務ら8人が3千万円を出資。本社を同市日野町の旧第三銀行日野町出張所に置く。

ネーブルは「へそ」の意味。「日本のヘソ・松阪から地方創生のイノベーションを起こす」意気込みを示した。首都圏や海外での販売促進、大和路や伊勢志摩と連携した観光、鶏焼き肉のフランチャイズ化などを構想している。プロジェクトごとにクリエイティブ・チームを編成していく。

濱岡社長は「光が当たっていないけど頑張っている方に光を当てたい」「まずは収益の核となる商品をつくりたい」と方針を語った。

小林専務はメリルリンチ日本証券勤務などを経て公募で平成22年から同市副市長を務め、2期途中で非常勤特別職の参与に転じ、今年6月末に辞任した。「官と民の経験がある。恩返しをしたい」「地域の資源を再発掘・再編集してブランド化する」と話した。