「市民の信頼損ねた」 職員逮捕受け亀山市長謝罪 三重

【頭を下げて陳謝する櫻井市長(左)=亀山市役所で】

贈収賄事件で三重県の亀山市職員が逮捕されたことを受け、櫻井義之市長は26日、市役所で会見し、「市行政の信頼に関わる重大な問題。市民はじめ関係者の信頼を損ねたことに深くお詫び申し上げる」と陳謝した。

市によると、入札のあった松風山福泉寺楼門は平成8年10月に市有形文化財の指定を受けた。銘から1795年の建築とされ、経年劣化による倒壊の恐れが高いことから、27年度に修理事業がスタート。昨年7月から今年3月にかけて工事が進められた。

修理工事は寺と施工業者間の契約だが、文化財保護として市から約960万円(うち半分は国費)の補助が支出される。このため、国の指針や市の契約規則に従って市の公共工事に準ずる形で指名競争入札が実施された。一方、開札時の立ち会いの方法などは細かく明記されておらず、担当者の裁量に任されていた部分があったとみられる。

加重収賄容疑で逮捕された嶋村明彦容疑者は7年9月に旧関町技術吏員として採用後、非常勤の県文化財保護指導委員などを務めた。合併による新市誕生後はまちなみ文化財室長などの立場から、国の重要伝統的建造物群保存地区でもある関宿の景観保全などに尽力してきたという。

櫻井市長は嶋村容疑者について「実績や能力を高く評価している。関係者にとっても大きな存在だった」とし、再発防止策については「事実関係が明らかになった上で、適切に処理したい」と明言を避けた。