KYBの三重工場 生産能力を5倍に 不適切ダンパー交換対応

検査記録データが改ざんされた免震・制震用ダンパーを生産していたカヤバシステムマシナリー三重工場(三重県津市雲出長常町)が来年6月までに生産能力を5倍に引き上げることが分かった。磯部克己工場長が26日、県庁で記者団の取材に明かした。

磯部工場長によると、生産能力の増強は不適切なダンパーの取り換えに新たなダンパーが必要となるため。1カ月当たり百基の生産規模を段階的に引き上げ、来年6月には月500本の生産を目指す。KYBの免震・制震用ダンパーは全て三重工場が生産している。

また、工場内の従業員を250人から400人に増やし、24時間態勢で生産に当たる方針。機械やラインの増設も予定している。KYBは全国で6千本のダンパーを取り換える必要があると見込んでおり、2年後の9月までに全て取り換えたいとしている。

磯部工場長は県内の施設で不適合な免震ダンパーが使われていたことについて「物件は決して多くはないかもしれないが、おわびだけなく問題の解消に努めている。二度と起らないよう、第三者委員会で徹底的に調べてもらい、変えていきたい」と説明した。

データ改ざんが行われた三重工場が県内に所在することには「これまで三重に工場があることはわれわれにとって誇りだったが、今後は『三重の会社が』『津市の会社が』と言われないとは限らない。県民の皆さまには、ただただおわびするしかない」と述べた。