ゲスタンプ松阪工場完成 自動車部品の世界最大手 三重

【テープカットに臨むフランシスコ・ホセ・リベラス・メラ会長(右から4人目)と鈴木英敬知事(同3人目)ら=松阪市嬉野天花寺町のゲスタンプ・ホットスタンピング・ジャパン松阪工場で】

【松阪】スペインの自動車向けプレス部品世界最大手「ゲスタンプ・オートモシオン」は25日、三重県松阪市嬉野天花寺町の同市嬉野工業団地でゲスタンプ・ホットスタンピング・ジャパン松阪工場の完成式を開き、約120人が出席した。同社にとって日本初の工場となる。同市への新規工場立地は10年ぶり。

同社は、加熱した鋼板をプレス加工し、急速に冷却して強度を高めるホットスタンピング技術に強みを持つ。車両の軽量化と燃費改善、安全性向上につながり、ボディーやシャシーに使われている。

生産拠点は世界22カ国、108カ所にあり、4カ所で建設中。従業員数は計4万1000人。昨年の売り上げは1兆631憶円。三井物産が昨年末、資本参加し、同市への工場立地を仲介した。「北関東から北九州まで日本の自動車産業のどのエリアもカバーできる」とされた。

松阪工場へは約52億円を投資。敷地面積約5万9千平方メートル。工場は約9千平方メートルで、増築スペースが約9千平方メートル。幅10メートル以上の道路が巡り、ダブル連結トラックを受け入れられる。年末までに約60人を雇用し、工場拡張と併せて人員を増やす。

同市は用地取得費の25%相当額を交付し、固定資産税を3年間免除する。県は外資系企業誘致促進策として投資額の20%を補助する。

ゲスタンプ・オートモシオンのスランシスコ・ホセ・リベラス・メラ会長は「新しい製品、技術で、より軽量、安全、値ごろ感の車を提供していく」とあいさつした。

鈴木英敬知事は「間違いなく外資系企業誘致の歴史に残る成功モデル。今年度末、新名神高速道路が全通する。東西の結節点として地の利を生かしてほしい」と歓迎した。