三重県内の小中学 不登校2115人で過去最多 いじめ3年ぶり減少

文部科学省が25日に公表した問題行動・不登校調査の結果によると、小中学校で病気や経済的な理由を除き年間30日以上欠席した不登校の児童生徒は前年度比84人増の2115人で過去最高となった。小学校6年から中学校1年にかけて不登校の生徒が急増することから、三重県教委は「小学校から中学校に進学する際の環境の変化に生徒が適応できるよう支援したい」としている。

小中学校の不登校児童生徒数は24年度以降、増加。小学校566人(前年度比21人増)、中学校1549人(同63人増)で、ともに前年度を上回った。90日以上欠席している児童生徒は計1262人で全体の約6割を占めた。

不登校の要因と考えられるのは、小学校では「『不安』の傾向がある」、中学校では「『無気力』の傾向がある」がそれぞれ最も多かった。指導の結果、登校できるようになった児童生徒は小学校で83人、中学校で304人といずれも2割を切った。

県内の公立学校で昨年度認知されたいじめの件数は、前年度比387件(14・9%)減の2219件で、3年ぶりに減少した。県によると、児童生徒の生命身体に大きな危険が生じる恐れがある「重大事態」は前年度より2件少ない1件だった。

認知件数は特別支援学校を除く全校種で減少。最多が小学校の1470件(前年度比296件減)で、中学校600件(同73件減)、高校131件(同27件減)、特別支援学校18件(同9件増)と続いた。学年別では中学1年の310件が最も多かった。

内容は「冷やかしやからかい、悪口や脅し文句、嫌なことを言われる」が全体の61・4%占めた。「パソコンや携帯電話などで誹謗(ひぼう)中傷や嫌なことをされる」は前年度比0・9ポイント増の4・7%だった。

暴力行為の発生件数は、小中高合わせて前年度比79件(9・1%)減の793件で3年連続で減少。校種別では、小学校323件(前年度比31件減)、中学校390件(同41件減)、高校80件(同7件減)で、いずれも前年度を下回った。

県教委生徒指導課は「不登校の生徒は中学1年時に増えるため、小学校から中学校に移った環境の変化に課題がある」と分析。「中学校へのスクールカウンセラーの派遣や、中学校生活の事前体験などで生活に適応する支援を進めたい」としている。