出前講座発言問題 廣県議らは全協で説明を 三重県議会3会派が議長に申入書

【前田議長(手前)に申入書を手渡す3会派の代表ら=県議会議事堂で】

廣耕太郎(新政みえ、1期、伊勢市選出)、山本里香(共産党、1期、四日市市)の両三重県議が高校の出前講座で議員定数について一方的な発言をした問題で、能動(3人)、鷹山(同)、公明党(2人)の3会派は22日、問題の情報を共有するための全員協議会を開くよう、前田剛志議長に申し入れた。前田議長は「各会派の意向を踏まえて検討する」などとして明言を避けた。

3会派は出前講座を実施している広聴広報会議(座長・前野和美副議長、11人)に所属していないことから「問題の詳細な情報がない」として、全員協議会の開催を求めた。両議員への聞き取りや出前講座を収めた録画の視聴、対応の確認を想定している。

この日、3会派の代表が議長室を訪れ、前田議長に申入書を手渡した。「中立性に欠ける発言。広聴広報会議に入っていないため、詳細な情報を共有したい」「議会全体に関わる問題と捉えてほしい」「県議らの全員で信頼を取り戻す必要がある」などと述べた。

前田議長は全員協議会の開催について「他会派の意向も踏まえ、副議長と相談して決めたい」と返答。「議員を出前講座に派遣した広聴広報会議が対応を議論し、委員でない議員にも資料を配布している」と述べ、一定の情報共有は図っているとの認識を示した。

また、同席した前野副議長は、廣、山本両氏から問題への責任として広聴広報会議の委員を辞任したいとの申し出を受けたことを明らかにした。両氏の会派内から新たな委員を提案されたといい、25日に開く予定の会議で委員らに報告する考えを示した。

議会事務局によると、出前講座は9月26日に県立桑名西高で実施し、約300人の高校3年生に議会活動などを紹介。廣氏は「そもそも45議席の条例案が間違っている」などと定数減の条例案を批判し、山本氏は政務活動費を使った海外視察を問題視した。

出前講座は県民への情報発信などを目的に平成19年から実施。実施要領には「特定の政党色や思想から離れ、純粋に教育の一環として実施する」「説明や感想を求められた場合には、客観的にさまざまな考え方があると紹介にとどめる」と記載している。