江戸時代と同じ工法で七島池修復中 来月3日、伊奈冨神社庭園修復工事現場見学会

【修復工事を進める七島池=鈴鹿市稲生西2丁目の伊奈冨神社で】

【鈴鹿】修復工事が進む鈴鹿市稲生西二丁目の県指定名勝「伊奈冨神社庭園」(通称・七島池)で11月3日午前10時―同11時まで、工事現場説明会が開催される。参加無料、事前申し込み不要(雨天時は神社社務所でスライド説明会を実施)。

七島池は東西に細長い形状で、池面積は約1314平方メートル。池の中に一島約20―120平方メートルの計7島がある。土を掘って池を造り、掘った土で島を造った簡素な造りで、日本の庭園の歴史の中で最古の部類に入るという。室町時代後期の「勢州稲生村三社絵図」(県指定文化財)にも描いてあり、昭和57年に県名勝に指定された。

しかし、池水の水位変化や池に生息する亀などの生物が岸辺の土を掘り崩すことなどで池島の形状が変化し、同神社は平成27年度から市や県の協力を得て、各分野の専門家で組織する同庭園保存修理調査委員会の指導を受けながら、6年計画で保存修理事業に取り組んでいる。修復工事は今年で3年目。これまでに、4島の修復を完了した。

市によると、今年度の工事は9―12月までを計画。これまでに周辺樹木の伐採を完了し、11月から一島を修復する予定。島は事前の発掘調査で江戸時代に修復した形跡を確認しており、同様の工法で実施。胴木と土のうで土止め施設を造り、池底に溜まった土を彫り上げて島に積んで修復する。

当日はこれまでの経過報告や今後の修復計画について、担当者らが説明する。市文化財課では「500年以上残る庭園を江戸時代と同じ工法で修復する過程を見る貴重な機会」と話す。

問い合わせは市文化財課=電話059(382)9031=へ。