育てた米で酒仕込み 県内初、四日市農芸高生が津の寒紅梅酒造で

【蒸し上がった酒米をシャベルで掘り起こす生徒ら=津市栗真中山町の寒紅梅酒造で】

【津】四日市市河原田町の県立四日市農芸高生による日本酒の仕込みが19日、津市栗真中山町の寒紅梅酒造(増田慶次代表)で始まった。生徒が育てた県産酒米品種「神の穂」を使ったオリジナルの酒造りは県内初の取り組み。生産技術コースの3年生6人が6日間かけて仕込み、11月末に出来上がる予定。

同校は栽培した米で農産物の国際基準グローバルGAPの認証取得に取り組む中で酒米の栽培から日本酒造りまでを計画。大学と連携した梅酒造りで実績のある同社に協力を依頼した。

初日は松浦祐介君(18)、稲垣梨子さん(17)、帰山由衣さん(17)の三人が訪れ、増田明弘専務(45)らと共に神棚に参拝した後作業を開始。蒸し上げた440キロの酒米をシャベルで掘り起こして次々に冷却機に入れ、35℃に冷ましてこうじ室に運び入れた。

松浦君は「手作業が多く思った以上に力仕事で酒造りは大変」と感想を述べ「僕たちの栽培したコメが多くの人の協力でお酒になるのは楽しみ」と期待した。

約一カ月後に酒の瓶詰め作業をし、720ミリリットル入り1600本を出荷予定。増田専務は「この子たちが飲んでみたいイメージの酒を形にしたい」と話した。