亀井高孝の業績紹介 光太夫研究の先駆者 鈴鹿の記念館で特別展 三重

【歴史学者、亀井高孝が収集した貴重な資料の数々=鈴鹿市若松中1丁目の大黒屋光太夫記念館で】

【鈴鹿】三重県鈴鹿市は18日、同市若松中一丁目の大黒屋光太夫記念館で、特別展「亀井高孝 光太夫をみつけた歴史学者」を開き、大黒屋光太夫研究の先駆者として業績を残した歴史学者、亀井高孝(1886―1977年)の収集資料や著作など、約60点を展示した。入場無料。12月24日まで。

大黒屋光太夫(1751―1828年)は江戸時代に漂流し、日本で初めてロシアを見て帰国した船頭。帰国後はロシアや西洋の体験者として、蘭学者などに大きな影響を与えた。

亀井は光太夫が漂流民となりロシアを放浪した体験をまとめた「北槎聞略」を校訂し、出版することで初めて光太夫を広く一般に紹介した。

特別展では、光太夫が持ち帰った衣服や器物の写生図画を研究用として絵師に模写させた巻子2巻をはじめ、鈴鹿にのみ伝わるという光太夫の漂流記「古茶乃由免(胡蝶の夢)」1冊など昨年、ひ孫の太田光子さん=神奈川県鎌倉市在住=が市に寄贈した貴重な資料の数々を中心に展示。太田さんには21日、市が感謝状を贈呈する。

関連イベントとして21日午前10時半から、11月22日午後1時半からの2回、展示説明会がある。無料、当日自由参加。所要時間約40分。