サーモン養殖、津に進出 「ソウルオブジャパン」立地協定締結 国内初 三重

【協定書に調印した鈴木知事(左端)とエメド社長(左端から2人目)、前葉津市長(右端)=三重県庁で】

アトランティックサーモンの養殖を手掛ける「ソウルオブジャパン」(東京)が18日、三重県津市森町のニューファクトリーひさい工業団地に進出する立地協定を県や市と締結した。3年後の工場稼働を目指す。完成すればアジア最大規模の生産・加工工場となる。

ポーランドに関連会社があり、閉鎖循環式陸上養殖(RAS)によるアトランティックサーモンの生産・加工事業を展開。事業拡大を図るため、日本で工場の建設地を探していた。伊勢志摩サミット開催決定を機に知り合った鈴木英敬知事に県内進出を打診した。

約170億円を投資し、ニューファクトリーひさい工業団地に生産工場約6万平方メートルと加工工場約1万平方メートルを建設。同社のRASによるアトランティックサーモンの国内生産に乗り出す。アトランティックサーモンの工場としては日本初進出。

来年6月に着工し、3年後の1月に稼働する予定で、年間約1万トンの生産を目指す。フィレなどに加工し、すし店やスーパー向けに販売する。4年後の7月から商品の出荷を始める。従業員は約10人から始め、最終的に130人ほどにまで増やす予定。

県庁で協定締結式があり、エロル・エメド社長と鈴木知事、前葉泰幸津市長が立地協定書に署名。鈴木知事は「伊勢神宮が日本人の心のふるさとであることにちなんだ社名でうれしい。アトランティックサーモンが新たな名物になることを期待する」と歓迎した。

エメド社長は「魚の需要が増す中、安全への心配がある。陸上養殖は非常にきれいな水で健康的な魚を生産できる」と説明。県内進出を決めた理由を「物流に最適な位置で、自然が素晴らしく、文化的に大きな意味がある。三重以外にないと思った」と述べた。