三重県 昨年度一般会計歳入歳出 3年連続の赤字

三重県は16日の県議会代表者会議で、平成29年度の一般会計歳入歳出決算を発表した。歳入から歳出や翌年度への繰越金などを除いた「実質単年度収支額」は約65億3千万円で、3年連続で赤字となった。17日の県議会9月定例月会議に提出する。

歳入は景気回復により株式譲渡所得割や法人事業税の増加で県税収入が増えたが、県債などの減少により、前年度比1・4%減の7332億円。歳出も土木関連の道路維持交付金事業が減少したことなどにより、1・0%減の7214億9千万円となった。

県債発行額は1188億8千万円で2・1%減少したが、起債が返済を上回っているため、特別会計を含めた29年度末の県債残高は0・4%増加し、1兆4671億円となった。県民1人当たりの残高は7471円増の81万5585円。

人件費などの義務的経費が占める割合で財政の弾力性を示す経常収支比率は1・8ポイント減少し、98・0%となった。一方、公債費による財政負担の度合いを示す公債費負担比率は0・1%増の24・4%。一般的に「危険ライン」とされる20%を7年連続で上回った。

県監査委員は16日発表した審査意見書で「今後も社会保障関係経費など義務的経費の増加が見込まれることから、臨時的な財政需要に機動的に対応できない硬直的な財政構造は続くと考えられる」と指摘。財源の確保や事業の選択に努めるよう求めている。