三重県議会・代表者質問  四日市工高 今年開設した専攻科、2年連増定員割れ懸念

三重県議会9月定例月会議は15日、三谷哲央(新政みえ、6期、桑名市・桑名郡選出)、水谷隆(自民党県議団、4期、いなべ市・員弁郡)の両議員が代表質問した。廣田恵子教育長は4月に県立四日市工業高で開校したものづくり創造専攻科の来年度入学者選抜で、工業高校生向けの入試合格者が目標の12人を下回る8人だったと明らかにした。初年度の入学者は11人と定員20人の半数ほどで、開校から2年連続で定員割れが懸念される事態に。今月末から受け付けが始まる2回目の入試に向けて、県教委は「専攻科の魅力を広く発信したい」としている。

◆RDF「罪の方が大きい」 ― 三谷哲央議員(新政みえ)

鈴木知事が来年9月を軸に終了するRDF(ごみ固形燃料)焼却・発電事業を「功罪相半ば」と総括したことに、三谷議員は「罪の方が大きい」と指摘した。

【RDF】
三谷議員 RDFはスタートから無理があった。議会も推進にかじを切ったことは間違いない。今だから言えるが、事故を未然に防げる機会は何度もあったと思う。現時点での総括は。

知事 ダイオキシン対策や未利用エネルギーの有効活用など、循環型社会の構築に一定の成果を上げた。一方、爆発事故で二人の尊い人命が失われたのは痛恨の極み。教訓と反省を風化させてはならない。処理委託料で市町の負担が生じたことは、当初の見込みが甘かったと認めざるを得ない。功罪相半ばする事業だったと言わざるを得ない。

三谷議員 罪の方が大きい。あの犠牲が「功罪相半ば」とはならない。

知事 政策論からであって、事業全体では人命が失われたことを重く受け止めている。

【コンプライアンス】
三谷議員 不適切な事務処理や不祥事が連続し、県民の信頼を裏切っている。再発防止策を繰り返してきたが、分析や検証がおろそかになっていないか。

嶋田総務部長 県のコンプライアンス推進会議が策定する改善策に対し、有識者で構成する懇話会から意見を出してもらう。改善策を実施した後も引き続き検証の意見をいただく。

◆予算編成の意気込みは ― 水谷隆議員(自民党県議団)

来年度に元号が改められるため、平成31度当初予算を「新しい時代の始まりの予算編成」と位置付け、鈴木英敬知事の思いを尋ねた。鈴木知事は県財政を「依然として深刻な状況」と認めつつ「県民の夢や希望につながる取り組みに対応したい」と述べた。

【県財政】
水谷議員 経常的支出を抑制して少しでも夢のある予算にすべき。31年度当初予算は新しい時代の始まりの予算編成となる。知事の意気込みは。

知事 社会保障関係経費が引き続き増える中で、経常的収入を確保し、経常的支出を抜本的に見直す。真に必要な投資は着実に進めていくことが重要。県民の命や暮らしを守る取り組みをこれまで以上に進め、未来を切り開く取り組みにも果敢に挑戦したい。

【ものづくり創造専攻科】
水谷議員 企業や生徒、保護者のニーズを踏まえてものづくり創造専攻科が本年度に設置された。この専攻科が生徒に選んでもらえる魅力的な進路となるよう、企業と連携した実践力を育む取り組みは。

廣田教育長 10月からは半導体関連企業などの技術者から現場で必要な技術を学んでいる。9月下旬にはフィリピンで海外インターンシップを実施した。オープンキャンパスの参加者は非常に関心が高い状況だった。11月の一般選抜に向けて高校生や保護者に魅力を広く発信する。

<記者席>3期目進撃尋ねるも、知事かわす

○…「未来を切り開く」と記した来年度の経営方針案が「鈴木知事の立候補宣言に聞こえる」とし、3期目の進退を尋ねた三谷議員。「一説には政策集も作っていると聞く」と促したが、鈴木知事は「経営方針は全庁的なもの」などと、あっさりかわした。

○…これに対し、三谷議員は「1回目の政策集に比べて2回目は本当につまらなかった。もし3回目を作るなら、ぜひわくわくする物を心から願う」と返答。まるで「鈴木知事への支援宣言」に聞こえるが、三谷議員は取材に「そこは政策集を見てからの判断」

○…水谷議員は先に質問に立った三谷議員を「さすが」と持ち上げ、福井しあわせ元気国体で目標を達成できなかった執行部もねぎらうなど終始にこやか。

○…ところが、地元いなべ市を通る東海環状については「全線開通が遅すぎる」と厳しい態度。会派代表としての質問でも、地元の話題は捨て置けないか。