紀北町の農業用ため池 ブラックバス70匹 池干し、外来魚を駆除 三重

【捕まえたブラックバス=紀北町馬瀬の原池で】

【北牟婁郡】三重県紀北町馬瀬の国道42号沿いの農業用ため池「原池」で14日、ブラックバスなどの外来魚の捕獲や駆除をし、地元住民、県・町職員ら約40人が参加した。

県によると、原池は尾鷲市と紀北町で唯一の「防災重点ため池」に指定されている。満水時の表面積が3・5ヘクタール、最大貯水量は6万立方メートル。災害時に延長80メートルの堤防が決壊し、下流にある住宅地や国道42号に被害が出る恐れがあるため、県営事業として地盤改良や堤防の補強工事を5年がかりで実施する。総事業費は約3億円。今月下旬から仮設道路の建設工事に着手する。

工事で水を抜く必要があるため、地元の農業者らでつくる「馬瀬水利地域保全会」が、生態系に影響を与える外来魚の駆除を県に提案。8月下旬から樋門を操作し、水中ポンプを使って水を減らしてきた。

この日は午前9時前から作業を開始。網などを使って追い込み、体長20―45センチのブラックバス約70匹、コイやフナ約60匹を捕まえた。ブラックバスは駆除、コイやフナは近くの池で保護し、工事が終わると原池に返すという。

同保全会会長の谷口武久さん(73)は「池干しは50年くらいやっていなかったので、大勢の人の協力を得て実施できてよかった」と話した。