「45条例案は間違い」 定数51派の三重県議 出前講座で生徒に持論

【廣議員の投稿(フェイスブックより)】

三重県議会会派の公明党(2人)などは3日の県議会代表者会議で、廣耕太郎議員(新政みえ、1期、伊勢市選出)が県立桑名西高であった県議会の出前講座で、議員定数について「そもそも45議席の条例案が間違っている」などと一方的な立場で発言したことを問題視した。

議会事務局などによると、この出前講座は9月26日に実施。議会からは廣氏と山本里香議員(共産党、1期、四日市市)が出席し、約300人の高校3年生に議会活動などを紹介したという。

廣氏は同日夜、フェイスブックに出前講座の様子を投稿。「そもそも45議席の条例案が間違っていることを説明し終わると、会場から大きな拍手をもらった」などと書き込んだ。投稿は既に削除されている。

この投稿を見た一部の県議らが廣氏の発言を問題視。今井智広議員(公明党、1期、津市)は代表者会議で「政治的中立性に疑問を抱くようなことがあった」とした上で、廣氏の投稿を報告した。

また、中嶋年規議員(自民党県議団、4期、志摩市)は「非常に情けない。芳野さんの件よりも問題。フェイスブックで得意げに見せる感覚が信じられない」などと批判。事実関係の確認を求めた。

新政みえの三谷哲央代表は「県議会の正式な取り組みで派遣される議員が個人の見解を述べたことは、軽率を通り越してあってはならないこと。次々と問題が出てくることを申し訳なく思う」と陳謝した。

新政みえは廣氏から事情を聞き取り、代表者会議で報告する方針。出前講座を実施している広聴広報会議(座長・前野和美副議長、11人)も両議員への聞き取りなどを通じて対応を検討する。

廣氏は取材に「本来は県議会を代表して出席するはずの出前講座で個人の意見に終始し、大変申し訳なく思う」と説明。山本氏は「条例に反対した理由を尋ねられ、私見を述べざるを得なかった」と話した。

出前講座は県民への情報発信などを目的として平成19年から実施。広聴広報会議の議員が、要請のあった学校に出向いて県議会の役割や仕組みについて説明している。本年度は8校での実施を予定している。

出前講座の実施要領には「特定の政党色や思想から離れ、純粋に教育の一環として実施する」「説明や感想を求められた場合には、客観的にさまざまな考え方があることの紹介にとどめる」との記載がある。