多気町 立梅用水絵図など13点 開設に奔走、西村為秋 子孫の彦蔵氏が寄贈 三重

【西村さんと寄贈した立梅用水の絵図や掛け軸=多気町役場で】

【多気郡】全長28キロに及ぶ三重県多気町の農業用水路「立梅用水」開削に奔走した西村彦左衛門為秋(1774―1830年)の子孫の元会社社長、西村彦蔵氏(76)=大阪市平野区=は2日、同町へ同家に伝わる立梅用水絵図や為家肖像画など13点を寄贈した。

立梅用水の絵図は3点あり、最大の絵は縦126センチ、横305センチ。為秋の肖像画と夫妻肖像画の他、掛け軸8点がある。

為秋は同町丹生の地士。農業の副業で酒造業を営みながら立梅用水の開設を立案し、1823年に完成した。4年前に用水路としては全国で初めて国登録記念物となった。

西村氏は同町丹生出身で、大阪市で金属加工会社などを経営した。「立派な後世に残る立梅用水を建設した彦左衛門さんは誇り。家には銅像がある」と述べた。

久保行央町長は「国登録記念物で全国に自慢できる施設。西村さんからの立梅用水関係の寄付はこれまでに10億円を超える」と感謝した。

寄贈品は11月29日、役場横の町文化会館で開く「疏水フォーラムin立梅用水2018」で展示する予定。