竹内浩三と現代高校生が出会ったら 「青年劇場」12月に伊勢公演 三重

【公演のポスターを手にする劇作家の大西さん(左)と主人公を演じる林田さん=伊勢市役所で】

【伊勢】太平洋戦争で戦死した三重県伊勢市出身の詩人、竹内浩三(1921―1945年)と現代の高校生が出会う物語を描いた、劇団「青年劇場」(東京都)の演劇「きみはいくさに征(い)ったけれど」。伊勢市出身の劇作家大西弘記さん(40)=神奈川県=が脚本を手掛け、12月に同市のシンフォニアテクノロジー響ホール伊勢(観光文化会館)で上演される。

生きることに希望を見いだせず自殺を考える男子高校生が、生きることを望みながら23歳の若さで戦死した竹内と出会い、次第に前を向いていく姿を描いた。劇中に伊勢の方言や名物、竹内の詩やエピソードが盛り込まれている。3月に東京で初演され、反響を呼んだ。

大西さんは、同郷出身ながら竹内のことは知らず、劇団から脚本依頼を受け取材を重ねたという。「竹内は『生きることはたのしいね』と詩につづったが、死なざるを得なかった。この劇は、若者が生きる楽しさを見つける糧になるような作品」と語る。

上演する青年劇場は、若者の身近な問題を描いた作品を多く創作してきた。高校生役を演じる林田悠佑さん(25)は「若い世代だけでなく大人にも観てほしい。若者の抱える問題を一緒に考えてほしい」と話している。

公演は、12月22日午後6時半、23日午後2時からの2回。前売り一般3千円、高校生以下は千円(当日は各500円増し)で、10月15日から販売。

また上演に先立ち、プレイベントが11月3日午後1時から、伊勢市岩渕の赤門正寿院である。作者の大西さんや俳優らによる演劇のワークショップを開催予定。

問い合わせは伊勢市上演実行委=電話0596(24)4810=へ。