「鈴鹿で心肺停止」 県には情報は入らず 菅氏の会見で事案把握 三重

菅義偉官房長官は1日午前の記者会見で、台風24号の人的被害として「三重県で心肺停止が1人」と発表したが、県の災害対策本部は菅官房長官が記者会見するまで、この情報を把握していなかった。

県などによると、心肺停止となっていたのは男性で、間もなく死亡が確認された。頭や顔に複数の傷があり、鈴鹿署が事件と事故の両面で調べている。菅官房長官は会見で「災害との関連は調査中」としていた。

官邸は警察や消防のルートを通じて、この事案を把握したとみられる。一方、県の災害対策本部は菅官房長官の記者会見を伝えるテレビのニュースで事案を知るまで、把握していなかったという。

鈴鹿市の災害対策本部からは「災害との関連が分からなかったため、県に報告しなかった」との説明を受けたという。県は事案を把握した後も「災害に起因する事案ではない」とし、被害に計上していない。

鈴木英敬知事は1日のぶら下がり会見で「発表にずれがあると混乱を来す。一義的には我々に情報提供の責任がある」と説明。「しっかり連携し、ずれがあれば互いに修正することが大事」と述べた。