小津安二郎を顕彰「彼岸花映画祭」市民らが楽しむ

【自身の描いた看板で来場者らを楽しませた紀平昌伸さん(左)=津市栗真町屋町の三重大三翠ホールで】

【津】県ゆかりの映画監督、小津安二郎(一九〇三―六三年)を顕彰し、地元の人に映画を楽しんでもらう「第四回彼岸花映画祭in津」(伊勢新聞社など後援)が29日、津市栗真町屋町の三重大三翠ホールであった。

同祭は、県内外の有志でつくる同祭実行委員会(田川敏夫代表)が主催。映画による津市の文化振興に寄与するため、平成27年から毎年一回開き、四回目。

同祭は二部構成で、第一部が三重大の学生やOB計30人でつくる管弦楽団のオーケストラ演奏会。第二部は、映画「武士の一分」(山田洋次監督。主演・木村拓哉。二〇〇六年)の上映会があった。山田監督は小津監督の作品をリメークするなど関わりが深いため、今回上映した。

オーケストラでは、三重大の兼重直史教授が指揮をし、山田洋次監督の映画作品「男はつらいよ」などに登場した曲を演奏したり、大台町出身の声楽家、佐波真奈己さんとの共演があった。

会場入り口には、津市出身の看板作家、紀平昌伸さんが手がけた映画看板四枚が並び、約700人の来場者を出迎えた。今回のため新たに「武士の一分」の看板を作ったという紀平さんは、「最近は映画の看板を描く機会も減ってきている。多くの人に見てもらえるのは久しぶりなのでうれしい」と笑顔で語った。

実行委員会の田川敏夫代表は「小津安二郎が津にゆかりの深い、世界的な映画監督だったことを知ってほしい」と話していた。