パリで三重の酒アピール 来月、イベントに8酒蔵出展 知事会見

【定例記者会見で「サロン・デュ・サケ」への出展を発表する鈴木知事=三重県庁で】

鈴木英敬三重県知事は28日の定例記者会見で、10月にパリで開かれる欧州最大の日本酒イベント「サロン・デュ・サケ」に県産の日本酒を出展すると発表した。県内の酒蔵が現地のバイヤーらに試飲などを通じて自社商品をアピールする。県内の酒蔵が出展するのは初めて。フランスで日本酒への関心が高まっていることや、日本酒の関税が即時撤廃される日欧EPAの発効を見据えて出展を決めた。

「サロン・デュ・サケ」は、日本酒の専門家でフランス人のシルヴァン・ユエ氏がエッフェル塔近くのイベントホールで毎年開き、今年で5回目。今年の日程は10月6日から3日間で、バイヤーやレストラン、メディア関係者ら4500人の来場を見込む。

県内からは、石川酒造(四日市市)伊藤酒造(同市)宮﨑本店(同市)大田酒造(伊賀市)元坂酒造(大台町)後藤酒造場(桑名市)清水清三郎商店(鈴鹿市)、瀧自慢酒造(名張市)が出展する。県が5月に公募していた。渡航費や輸送費は酒蔵が負担する。

会場では、来場者に県産の日本酒を試飲してもらうほか、講演会を開いてフランス料理に合う県産の日本酒をアピールする。販売はしないが、バイヤーから要望があれば商談に応じる。イベント後の2カ月間はパリのレストランで県産の日本酒を扱ってもらう。

県によると、フランスに向けた日本酒の輸出は、ここ数年間で急激に増加している。平成29年度は金額ベースで2億7千万円が輸出され、2年前の約2倍になった。フランスでの「日本食ブーム」を背景に、日本酒の需要も高まっているという。

鈴木知事は会見で「東京五輪・パラリンピックも控える中で(イベントは)絶好の機会。伊勢志摩サミットでは首脳に県産の日本酒を振る舞ったが、一層の認知度向上につながると期待している。ブランド価値の向上と販路開拓を支援したい」と述べた。