伊勢病院 実質赤字2億8000万円 昨年度決算、入院患者増で改善 三重

【伊勢】三重県伊勢市は27日の市議会決算特別委員会で、市立伊勢総合病院(同市楠部町)の平成29年度決算案を報告した。本業となる医業収益から医業費用を差し引き、赤字補填を主目的とした一般会計からの基準内繰入金を投入した実質的な営業実績は、2億8千万円(対前年度比2億円減)の赤字だった。入院患者の増加や診療単価の向上などが収益増につながり、赤字幅は前年度よりやや縮小、改善した。

病院によると、入院患者が対前年度比で約2300人増え、1億8千万円の収益増となった。脳梗塞や太ももの骨折などで、リハビリが必要な回復期の入院患者が増えているという。

病床利用率は60・8%(同2%増)。市は現在とほぼ同じ病床数で同病院の建て替えを進めており、来年1月に開院する。来年度の病床利用率は、新病院の開院に伴う患者の増加を見込み、85・3%を目指すが、市の担当者は「目標を達成するには、現状の利用率は厳しい数字」と話した。

この日の委員会では、品川幸久議員が一日当たりの入院患者がどれほど増えれば、医業収支の赤字が解消されるかを問うた。

担当者は「196人増えれば赤字は解消される」と説明。ただ、達成のめどは立っていないという。