三重県 人口統計で報告漏れ 平成28年分、国に津市の586件

【記者会見で、人口動態調査の報告漏れに陳謝する職員ら=三重県庁で】

三重県は26日、出生率などを把握するための人口動態統計の調査で、平成28年9、10月分の集計を誤ったと発表した。津市から受け取った出生や死亡などの586件を厚生労働省に報告せず、国の統計に誤った数値が反映された。津保健所が県にデータを送信しなかったことが原因とみられる。厚労省は「報告が遅れるケースは過去にあったが、報告漏れは聞いたことがない」としている。

県によると、報告漏れの内訳は、出生193件▽死亡270件▽婚姻84件▽離婚35件▽死産4件。津市の担当者が7月に「統計にある津市の出生数が実際よりも少ないようだ」と県に問い合わせたことをきっかけに誤りが発覚した。

調査は月ごとに市町村からデータを受け取った保健所が、専用のシステムにデータを入力する仕組み。津保健所の担当者が何らかの理由で県にデータを送信していなかったとみられる。県は「担当者の記憶があいまいで原因は特定できなかった」としている。

県の報告漏れを受け、厚労省は13日付で、調査を担当する都道府県や指定都市の職員に対し、再発防止の徹底を求める通知を出した。厚労省は「統計に占める報告漏れの件数は少ないため、統計に大きな影響はないと考えている」としている。

一方、厚労省は28年分の人口動態統計を修正しない方針。来年9月以降に公表する30年分の統計に別表を添えて修正するという。県は「厚労省が修正を報告した後に、県のホームページにある人口動態統計の県内分を修正したい」としている。

鈴木英敬知事は26日のぶら下がり会見で「政策をつくる重要な統計の一つで報告漏れがあったことを遺憾に思う。こういった事象がいろんな部局で相次いでいることを重く受け止めている。作業のチェックリストを作り、責任を明確化する」と述べた。