大畑氏が無投票再選 御浜町長選、32年ぶり 三重

【万歳して当選を喜ぶ大畑氏(中央)ら=御浜町下市木で】

【南牟婁郡】任期満了(10月9日)に伴う三重県の御浜町長選は25日、告示され、現職の大畑覚氏(67)=下市木=が無投票で再選を果たした。無投票は32年ぶり。

午後5時ごろ、無投票当選が確定すると、大畑氏は同町下市木の事務所で集まった支持者ら百人と万歳三唱して喜んだ。「地域住民に寄り添って政策を進めていきたい」と述べ、「4年間しっかりと2期目を務めたい」と意気込みを語った。

大畑氏は記者団の取材に、2期目の新しい政策として「官民一体となって観光集客による地域づくりをしていきたい」とし、「空き家を活用した民泊や民間による宿泊施設の整備を支援していきたい」と述べた。

大畑氏は昭和49年に御浜町役場に入庁。総務課長や副町長などを経て、平成26年の町長選で当時の現職を破って初当選した。

■避難タワーや宅地造成に評価
現職の大畑覚氏が、無投票で再選を決めた。「町内融和・一策入魂」を政治信条とし、津波避難タワーの建設や宅地造成事業など公約を手堅く進めてきたことが評価され、対抗馬の擁立に至らなかったとみられる。

1期目の公約に掲げたのは、高速道路の早期完成▽防災の強化▽若者の定住対策▽かんきつの振興▽教育の充実▽高齢者の生きがい対策―の6策すべてに着手した。

一方で、各施策を推進しつつも、少子高齢化に歯止めがかからず、課題も多い。人口減少や高齢化などで担い手が減り、町内の特産であるかんきつ生産量は昭和62年の2万6563トンをピークに減少し、平成29年は8265トンにとどまった。担い手確保などの対策も急務だ。町の活性化に向け、1期の経験を生かした町政運営が求められている。