東京五輪で三重県産食材提供を 帝国ホテルで「極上の饗宴」 来月、全国先駆けアピール

【帝国ホテルで開くレセプションのチラシ=三重県庁で】

2年後の東京五輪・パラリンピック大会での県産食材の提供を目指し、三重県は10月9日、東京都千代田区の帝国ホテル東京でレセプションを開く。大会関係者やケータリング事業者らを招待し、帝国ホテルのシェフが考案した料理の試食などを通じて県産食材をアピールする。県は「一流のホテルに県産食材の魅力を引き出してもらい、一品でも多くの採用につなげたい」と話している。

県が帝国ホテルでレセプションを開くのは初めて。昭和39年の東京五輪で選手らに食事を提供した経験や、田中健一郎総料理長が東京二〇二〇組織委員会の「飲食戦略検討会議」の委員を務めていることを踏まえ、帝国ホテルを会場に選んだという。

レセプションは「極上の饗宴」と題して開催。「食材の提供を目指す全国の都道府県に先んじてアピールしよう」と、東京五輪で食事を提供する事業者が決まっていない段階で開くことにした。組織委やケータリング事業者などの約160人を無料で招待する。

会場では、松阪牛や伊勢エビといった高級食材をはじめ、県産ブランド米の「結びの神」や伊勢まだい、熊野地鶏などの10―20品目を提供する予定。いずれの食材も、帝国ホテルのシェフが選手村での提供などを想定して考案したメニューで振る舞う。

津市出身で女子レスリング五輪3連覇の吉田沙保里さんや四日市市出身で車いすテニスのアテネパラリンピック金メダリストの齋田悟司さん、みえの食国際大使で組織委顧問の三國清三さんらが出席。トークセッションなどで県産食材の魅力をアピールする。

東京五輪の選手村やメディアセンターで提供する食材には「GAP」や「AEL」と呼ばれる安全性などに関する認証を取得する必要がある。これらの認証を取得した県内の生産者もレセプションに参加し、食材の採用を目指して事業者との商談などに臨む。

開催経費は414万円。半額は地方創生関連の交付金で賄う。県フードイノベーション課は「レセプションの出席者と県に接点が生まれれば、東京五輪で県産食材を使ってもらえるはず。東京五輪での食材提供を販路拡大のきっかにしたい」と話している。