黒ノリ種付け、秋の訪れ 伊勢・今一色地区で始まる 三重

【黒ノリの種付け作業をする漁業者ら=伊勢市二見町今一色で】

【伊勢】黒ノリ養殖が盛んな三重県伊勢市二見町今一色地区で24日、秋の訪れを告げる黒ノリの種付け作業が始まった。今月末まで。

同地区の黒ノリは、食い切れがよくパリパリ感があり、味や焼き色の発色の良さが特徴。昨年は台風の影響で生産量が落ち込んだが、今年は10人の漁業者が養殖を行い、約3千万枚の生産量を見込んでいる。

この日は3カ所に分かれて作業を実施。長さ18メートル、幅1・3メートルの網を巻き付けた直径約2メートルの水車を回し、黒ノリの種が付いたカキ殻を入れた水槽にくぐらせる。途中で網の一部を切り取り、顕微鏡で種の付着を確認しながら作業を進めた。

網は水槽に入れて種を定着させてから、10月半ばまで冷凍庫で保管。水温が22―23度になる頃に、五十鈴川と宮川の河口域に網を張り、生育させる。収穫は11月下旬から始まり、来年3月末まで続く。12月上旬には県内外に出荷される予定。

伊勢湾漁協理事で生産者の豊田真一さん(68)は「今年も安心安全でおいしいノリを作っていきたい」と話していた。