伊勢高柳商店街 火災現場跡地を整備へ 飲食店とゲストハウス店舗 三重

【火災現場跡地の再利用について意見を交わす伊勢高柳商店街の組合員ら=伊勢市で(商店街振興組合提供)】

【伊勢】今年1月、住宅や店舗6棟が全焼した三重県伊勢市の伊勢高柳商店街で、商店街振興組合が火災現場跡地の整備事業に乗り出した。1階が飲食店、2階がゲストハウスの複合店舗を建設し、新たに設立する予定の事業目的会社が運営する案などを検討している。

火災は1月26日昼に発生し、店舗や住宅約1190平方メートルが焼失。アーケードの一部200平方メートルも焼け落ちた。商店街は火元の店舗と隣接店舗の土地280平方メートルを9月中旬までに購入。火元の店舗の焼け跡を更地にした。跡地に新施設を立地する方針。

焼け跡の整備事業の狙いは商店街の活性化。火災とは別に近年商店街では空店舗が増加し、組合員が減少するなど空洞化が進んでいる。組合は本年度末までに整備計画の概要をまとめ、来年4月以降に商店街の活性化事業を担う「事業目的会社」を設立する予定だ。

20日には第1回目の会議が組合の事務所であり、奥田宗吾理事長や活性化事業を支援する伊勢市中心市街地活性化協議会の職員らが出席。焼け跡に飲食店などが入った複合施設を設置する案などが出された。今後は毎月会議を開き、計画を具体化していく。

奥田理事長は「火災は大変な苦難だったが、ピンチをチャンスに変え、焼け跡を拠点に高柳の活性化を進めていきたい」と話した。

同商店街は大正時代から続く市内で最も古い歴史を持つ商店街。毎年6月から7月初旬の1、6、3、8が付く日に開く「高柳の夜店」は伊勢の初夏の風物詩として親しまれている。祭は今年で102回目を迎え、例年の1.5倍の約15万人が訪れた。