鳥羽の兵吉屋が金賞 産業観光まちづくり大賞 三重

【賞状を受け取る野村社長(右)=東京都江東区の東京ビッグサイトで】

第12回産業観光まちづくり大賞(日本観光振興協会など主催)の金賞に三重県鳥羽市相差の兵吉屋(野村一弘社長)が選ばれ21日、東京都江東区の東京ビッグサイトで表彰式が行われた。

兵吉屋は平成16年に日本で初めて海女小屋を開放し外国人をもてなしたことをきっかけに、海女小屋での食事や体験ができるサービスを始めた。海女の後継者不足の中、観光客、特に外国人に評判となり、昨年度は約2万人の観光客が訪れ、うち約9000人が外国人客だったという。

審査委員からは、日本ならではの文化と触れ合えることは訪日客へのインパクトが強く、大きな成果をあげている点や、バリアフリー化やムスリム対策などのインバウンド環境整備にいち早く注力し成果を挙げている点が評価された。

野村社長は「海女さんの後継者不足の中、歴史ある地元の文化がなくなることを危惧し、スタートした。海女さんの協力の下、このような賞を受賞ができ大変うれしい」と述べた。今後について「海女さんの収入源確保のために寄与し、若手育成の環境を整えることをしていきたい」と話した。

同賞は産業観光によるまちづくりの優れた事例を表彰する制度。地方公共団体や観光協会、企業などが対象となり、受け入れ側と訪問側双方にメリットがあるビジネスモデルとなっているか、継続性があるかなどが評価視点となっている。