南伊勢産ブドウ収穫 町とワイナリーの会 猛暑で糖度上がり出来良し 三重

【ワイン用に収穫された南伊勢産のブドウと吉川会長=南伊勢町五ケ所浦で】

【度会郡】南伊勢産のブドウを使ったワイン造りに取り組む三重県南伊勢町と「南伊勢ワイナリーの会」(吉川功会長)は20日、同町五ケ所浦のブドウ畑で白ワイン用品種「甲州」200キロを収穫した。今月3日に収穫したヨーロッパ品種のブドウも合わせ、今年は計約600キロを醸造。福井県の白山ワイナリーに委託し、11月末には3種のワインが完成する予定。

町おこしを目的に、吉川会長(62)=四日市市=が町内で捕れる新鮮な魚介類に合うワイン開発を提案し、地元の有志らと同会を結成。町と連携してブドウの試験栽培から始め、今年で6年目を迎えた。

同町は高温多雨でワイン用ブドウの栽培には適さないといわれている中、町内2カ所にブドウ畑を造り、メルローやシャルドネ、国内では珍しいシラーなどヨーロッパ品種と山梨県の甲州の計5品種を栽培。

雨による病気の発生や獣害で収穫のできない年もあったが、ブドウを雨から守る小屋根「レインカット」を作るなど、試行錯誤を繰り返して徐々に収穫量が増加。昨年は初めてワインの醸造にこぎつけ、赤1種類、白2種類、計3種類540本を製造した。

今年は台風の影響もあったが、猛暑でブドウの糖度が上がり出来は上々。同会メンバーや町職員ら10人が一房ずつ丁寧に収穫した。

吉川会長は「甲州は生命力が強くこの地に向いているので来年は甲州の畑を増やしたい。町の産業として事業展開できれば」と話していた。