自民総裁選 県連「ついて行きづらい」 非自民「首相への批判票」

【記者会見で総裁選の投票結果を発表する中森県連幹事長=津市桜橋2丁目で】

自民党総裁選の三重県内党員票は、石破茂元幹事長が安倍晋三首相を下した。県連幹部は「安倍首相について行きづらい部分があるのでは」と指摘。非自民党系の県議は「安倍首相への批判票だろう」と語った。

県連によると、三重のほかに党員票で石破氏が安倍首相を上回ったのは、山形▽茨城▽群馬▽富山▽鳥取▽島根▽徳島▽高知▽宮崎―の9県。他の37都道府県では、安倍首相が上回った。

県内では田村憲久衆院議員(三重1区)が石破氏を支援したことが追い風になったとみられる。三ツ矢憲生衆院議員(三重4区)の事務所は党員らに安倍首相への支持を求めたが、及ばなかったという。

ただ、6年前の前回総裁選と比べると、2氏の差は大幅に縮まった。前回総裁選の県内党員票では、安倍首相が981票だったのに対し、石破氏は3倍以上の3391票を獲得していた。

県連の選挙管理委員長を務めた中森博文幹事長は開票後の記者会見で、県内の党員票で石破氏に軍配が上がったことについて「石破氏を支持する議員の積極的な活動が導いた結果だ」と述べた。

その上で「安倍首相が地方創生などでやってきたリーダーシップだけでは、国民はついて行きづらい部分があるのだと思う」と指摘。「安倍首相には地方に活力を見いだす施策を進めてほしい」と求めた。

一方、非自民系の県議会会派「新政みえ」の三谷哲央代表は取材に「国民を前にした討論が少なく、しらけた総裁選だった。開票結果は党内からも安倍首相への批判や不満があることを示している」と述べた。

安倍首相の連続3選については「我々にとっては批判が浸透している安倍首相の方が次期参院選を戦いやすい。石破氏が勝っていたら、新たな争点が生まれて有権者の目先も変わっていただろう」と語った。