いじめ自殺遺族を描く 小説「死にたい、ですか」 村上さん、松阪市長に贈呈 三重

【竹上市長(右)に新作「死にたい、ですか」を贈った村上さん(中央)=松阪市役所で】

【松阪】三重県松阪市曽原町の童話作家村上しいこさん(48)は18日、市役所で竹上真人市長と面会し、いじめ自殺遺族を題材にした新作小説「死にたい、ですか」(小学館)を贈呈した。

小説では女子高校生を主人公に、いじめに耐えられず自殺した兄の無念を晴らそうと津地方裁判所へ損害賠償請求訴訟を起こす母と、アルコール依存症に陥る父の一家をつづる。

津市出身の村上さんは幼年期から虐待やいじめを受け、高校へ進学させてもらえず就職し、成人を機に旅館の住み込みの仲居になって家を出た。平成15年にナンセンス童話「かめきちのおまかせ自由研究」でデビューし、昨年の「うたうとは小さないのちひろいあげ」が野間児童文芸賞を受賞した。著作は80冊を超える。

村上さんは「いじめをテーマにいつか書きたいと思っていた。私自身いじめられていて、いじめられる側の気持ちは分かる。児童書では表現に限界がある。一般文芸は初めて」と話した。

竹上市長は「犯罪被害者支援窓口を今月設けた。いじめに広げていけたらなと思っている」と述べ、激励した。