
三重県は17日、毒キノコのニセクロハツを食べた桑名市の男性(75)が食中毒により入院先の愛知県内の病院で死亡したと発表した。
県食品安全課によると、男性は今月10日夕、自分で採取したキノコを煮物にして食べたが翌11日朝になって嘔吐(おうと)や下痢などの症状を訴え、救急車で同市内の病院に搬送。その後容態が悪化して意識不明の重体となり、17日午後4時50分ごろ、転院先の愛知県弥富市内の病院で死亡した。
ニセクロハツは5―12センチの灰色または黒褐色のかさが特徴で食用の「クロハツ」と形状が似ている。食後30分から数時間で下痢や嘔吐を、18―24時間で筋肉痛や呼吸困難を引き起こす。県内での毒キノコによる食中毒は24年10月以来だった。