鳥羽水族館 ジュゴン飼育、世界最長 セレナの1万1476日で記録更新 三重

【飼育日数が世界一となった鳥羽水族館のジュゴンのセレナ=鳥羽市鳥羽3丁目で】

【鳥羽】三重県鳥羽市の鳥羽水族館が飼育するジュゴンのセレナ(雌、推定32歳)の飼育日数が15日、1万1476日(31年5カ月)を迎え、世界記録1位を更新した。同水族館がかつて飼育していたじゅんいち(雄、当時推定33歳)の記録を抜いた。

セレナは昭和62年4月、推定1歳でフィリピンから鳥羽水族館に入館。水族館がフィリピン政府との共同調査で発見、保護したジュゴンのため、日比友好の証しとして、当時のコラソン・アキノ大統領が水族館に贈った。

セレナの入館当時、水族館はジュゴンの飼育方法を確立していたが、セレナは赤ちゃんジュゴンだったため、初めて人口授乳で育てるなど、飼育は試行錯誤の繰り返しだったという。現在、飼育下のジュゴンはセレナを含め世界に2頭だけ。

入社1年目から25年間飼育を担当する半田由佳理さん(44)は「ちょっとしたストレスで体調を悪くしたこともあるが、順調に育ってくれた。今では家族のような存在」と話した。

この日は、館内でセレモニーがあり、約100人の見物客が見守る中、奥出協社長(57)らがくす玉を割って世界記録の更新を祝った。奥出社長は「飼育下のジュゴンは6、70年生きるとされる。来館者にはセレナが人生をまっとうするまでこの愛らしい姿を見てほしい」と語った。