三重県議会本会議 定数45条例案を否決 反対24、賛成23の僅差

【定数減の条例案を賛成少数で否決した本会議=三重県議会議事堂で】

三重県議会は14日の本会議で、議員定数を51から45に削減する条例案を23対24の賛成少数で否決した。一方、定数減を主張する自民党県議団の水谷隆団長は本会議後の記者会見で、一度は頓挫した〝折衷案〟の提出を今後も検討する方針を示した。

新政みえの三谷哲央代表も本会議後の取材に対し、次期県議選までに新たな条例案を審議する可能性について「提案の内容を聞かなければ分からない」と含みを持たせた。次期県議選を来年4月に控える中で、定数を巡る議論は今後も続く見通しだ。

条例案は自民党県議団(13人)、能動(3人)、鷹山(3人)、公明党(2人)、大志(1人)と中瀬古初美議員(新政みえ、1期、松阪市選出)が賛成。新政みえの16人と自民党(4人)、共産党(2人)、草の根運動いが(1人)、青峰(1人)が反対した。

津村衛(新政みえ、3期、尾鷲市・北牟婁郡)、山本里香(共産党、1期、四日市市)の両議員が反対討論。津村議員は、定数増に「県民の厳しい声がある」と認めつつ、条例案は同一会期中に同じ案件を審議できない「一事不再議」の原則に反すると指摘した。

これに対し、石田成生(自民党県議団、2期、四日市市)と山内道明(公明党、1期、同市)の両議員が賛成討論。石田議員は「こうして討論と採決を迎えているのは、議論が進んでいるということだ」と述べ、条例案は一事不再議に反しないと主張した。

採決の結果は当初の公算通り否決されたが、自民党県議団の一部は51と45の〝折衷案〟の提出を模索している。水谷団長は12日、三谷代表と面会して折衷案を提案。三谷代表の反対を受けて一度は頓挫したが、今後も提出の可能性を探るという。

県議会は来春に予定される次期県議選の定数を6減の45とする予定だったが、新政みえなどが51に戻す条例案を提出し、3月の本会議で可決された。これに対し、定数減を主張する自民党県議団などが7月、定数を45に戻す条例案を提出していた。

<記者席>3議員遅刻、可否逆転?
○…この日の本会議が始まった午前10時、記者席はざわついていた。定数減の条例案に反対する議員のうち、3人が本会議場にいなかったからだ。

○…条例案は僅差で否決の見通しだった。条例案の採決が迫る中、記者らは「このままだと可否が逆転する」「欠席なのか、遅刻なのか」と気をもんだ。

○…ところが、いなかった3人は採決の直前になって次々と議場に駆け込んだ。条例案は滞りなく採決され、記者らが見立てていた通りに否決となった。

○…聞けば、3人とも名阪国道で発生した事故渋滞が理由だったとのこと。討論に立つ予定などがなかったため、本会議は延期せず進められたという。

○…可否同数の場合は前田剛志議長が可否を判断する予定だった。本会議後の取材に「万が一の事態にならなくて良かった」と安堵(あんど)の表情を浮かべていた。