伊勢、鳥羽志摩、三重南紀 3JA、来年4月に合併

三重県のJA伊勢(度会町大野木)とJA鳥羽志摩(志摩市阿児町鵜方)、JA三重南紀(御浜町阿田和)は14日、来年4月1日に合併する方針を発表した。農家の高齢化や後継者不足による組合員数の減少などが理由。合併後の組合員は県内で2番目に多い約4万9千人となる見込み。

JA伊勢を存続させ、JA鳥羽志摩とJA三重南紀は解散する。組織の名称は「JA伊勢」を継承し、本店は現在と同じ度会町大野木に置く予定。22日に伊勢市宇治中之切町の神宮会館で、合併に向けた「予備契約」の調印式を開き、各JAの代表が出席する。

各JAは11月中に臨時総代会を開き、各地区の総代から合併の承認を得る方針。2分の1以上が出席し、出席者の3分の2以上が賛成すれば合併が認められる。3つのJAのうち、1つの組合でも否決すれば合併は成立しない。

臨時総代会で承認されれば、県の認可を経て予備契約が本契約になる。合併後は南勢の5市7町を管轄し、面積としては県内最大。県内のJAは9つとなる。

合併の狙いは経営基盤の強化。各JAでは農家の高齢化や後継者不足などで農作物の生産量や販売高が減少し、耕作放棄地が増えているという。各JAは合併による組合員数の増加で生産量を増やし、農家の収益向上につなげたい考えだ。

また、収益の8割を占める金融・共済事業も国の低金利政策や地域の人口減少などで収益の悪化が予想されるという。金融事業は主に組合員を対象としているため、事業規模は組合員の数に左右される。

JA伊勢の担当者は「組合員は高齢者が多いので、減少数は今後さらに著しくなると予想される。合併で課題が全て解決するわけではないが、必要なことだと考えている」と話した。