三重県議会定数 「一票の格差」是正を 亀山市議会、議長に要望書

【前田議長(右奥)に要望書を提出する西川議長=県議会議事堂で】

三重県議会が一度は削減した議員定数を元に戻して「一票の格差」が広がったとして、亀山市議会は7日、格差是正を求める要望書を前田剛志県議会議長に提出した。県内市町の議員ら有志も同日、定数削減を求める県民1365人の署名を前田議長に提出した。

亀山市選挙区(定数1)は議員1人当たりの有権者数が県内で最も多い選挙区。同市選挙区よりも定数は多いが、有権者が少ない選挙区があるという「逆転現象」も発生している。同市議会は5日の全員協議会で、要望書の提出を18人の全会一致で決めた。

要望書は「県議会で一票の格差は亀山市選挙区が最も影響を受けている」とした上で、一票の格差が拡大した定数増の判断について「議論は定数を元に戻すことに終始し、真に県民のためとは思えない」と指摘。一票の格差と逆転現象の是正を求めている。

この日、同市議会の西川憲行議長と岡本公秀副議長が県議会議事堂を訪れ、前田議長に要望書を手渡した。前田議長は「関係する常任委の正副委員長らに伝える」と返答。同席した前野和美副議長は「要望書をまとめてもらい、大変ありがたく思う」と述べた。

一方、署名を提出したのは、4市2町の議員らでつくる「県議会定数51条例に反対する市議会・町議会有志一同」。8月17―31日まで、それぞれの議員らが県民に署名を呼び掛けた。署名は県議会の定数増に反対した上で、定数削減を求めている。

この日、有志らの代表を務める小林博次四日市市議が県議会議事堂で前田議長に署名を手渡した。小林市議は提出後、報道陣の取材に「県議会が一度決めたことを守らなければ、何のために存在するのか。県民が署名に込めた思いを受け止めてほしい」と述べた。

県議会は来春に予定される県議選の定数を6減の45とする予定だったが、3月の本会議で51に戻す条例案を賛成多数で可決した。一方、定数増に反発する自民党県議団などが提出した定数を45に戻す条例案が、14日の本会議で採決される予定。