医学発展の礎、故人に感謝 伊勢病院で解剖慰霊祭 三重

【祭壇に献花する遺族=伊勢市楠部町で】

【伊勢】三重県伊勢市楠部町の市立伊勢総合病院で6日、研究のために病理解剖に協力した故人と遺族に感謝する「解剖慰霊祭」があり、遺族や藤本昌雄院長、鈴木健一市長ら約80人が参列した。参列者は解剖により、医学発展の礎となった故人の冥福を祈った。

慰霊祭は2年に一度の開催。この日は平成28、29年度の献体者12人を追悼した。ガンや心臓疾患などを患っていた患者という。病理解剖で得られた知見は日本病理学会で共有される。献体数は記録が残る昭和59年1月以降から昨年度末までで1382人に上るという。

慰霊祭では、参列者が一人ずつ祭壇に菊の花をささげた。藤本院長は「肉親を失った大きな悲しみの中、遺体を提供することは医学発展のため、意義深いことであり、敬意を表する」と礼を述べた。