津 木片や廃材でアート 中村さんが作品12点 三重

【作品を紹介する中村さん=津市中央の三重画廊で】

【津】三重県津市中央の三重画廊は5日、同所で「中村としろう展」を開いた。津市八町の彫刻家、中村としろう(本名・利郎)さん(66)が木を使って制作した立体作品12点を展示・販売している。9日まで。

中村さんは津市生まれ。金沢美術工芸大学彫刻科を卒業後、看板職人と並行して自身の制作を続け、県内外で個展やグループ展を開いている。同所での個展は4年ぶりの開催。

クスや松などの木を割った木片を、自然の風合いを生かして板や幹の表面に複数立てた作品や、古いたんすの引き出しと段ボールを組み合わせた作品がある。「あるかべたち」と題した作品は、細い幹を朱色に着色することで朱の材料となる水銀を表現したという。

中村さんが廃材に興味を持つのは「物があふれる今のままでいいのか」と問う思いがあり、「皆自分の部屋だけをきれいにしている。生きていることでいかに汚くなっているかを感じてほしい」と話していた。