停電、三重県内で27万世帯 きょう全面復旧見通し 県が緊急会議報告

【台風21号の被害状況を報告する緊急部長会議=三重県庁で】

三重県は5日の緊急部長会議で、台風21号のためピーク時には県内で27万500世帯が停電したと報告した。6日までに全面復旧する見通し。浸水被害が発生した関西国際空港は復旧のめどが立たないため、県内を訪れる外国人観光客への影響を懸念した。

県によると、停電やJRの運休などで県立小中高校10校が休校、10校が始業時間を繰り下げ、10校が下校措置を取った。小中学校・幼稚園など9施設では渡り廊下の屋根や校舎のガラスが強風で破損した。

県は関空について旅行代理店などから情報収集しているが、復旧の見通しが立っていない。昨年に県内を訪れた外国人のうち、3割が関空を利用していたため「観光業への影響が心配される」としている。

農林水産関係では、東紀州のかんきつ類の農園約1500ヘクタールで収穫前の実が落ち枝が折れる被害があったほか、一歳魚のマハタ約40匹が死亡。6市町でビニールハウスなど農業施設11棟が壊れた。

鈴木英敬知事は会議で、農産物や水産物の被害を把握した上で支援策を検討するよう指示。「旅行会社や県内の観光業者と連絡を密に取り、観光業に支障が出ないよう情報収集してほしい」と述べた。