介護の女性の半生描く 「忘却の花」 津の坂口光治さん自費出版 三重

【著書「忘却の花」を紹介する坂口さん=津市内で】

【津】三重県津市河芸町の坂口光治さん(80)はこのほど、傘寿を記念し執筆した初めての小説「忘却の花」を200部、文芸社から自費出版した。苦労を乗り越え介護に人生をささげる実在の女性をモデルにした一代記で、文庫判168ページ。税別600円で販売する。

坂口さんは飯南町出身。50年以上前から趣味で作詞を続けCD化された作品もある。作詞活動の中で偶然知り合った同い年の女性が波瀾(はらん)万丈の人生を送ってきたことを知り、女性の体験談を基に一部脚色を交え約3カ月で書き上げた。

物語は昭和13年生まれの主人公・花の人生を、病床の父親の介護で学校に行くのもままならなかった幼少期から結婚までの第1部、結婚後厳しいしゅうとめの介護に明け暮れた第2部、娘の小学校入学後介護施設に職を得て認知症介護の専門職として活躍する第3部で展開。度重なる苦労を心折れることなく乗り越え、前向きに生き、周囲に認められていく姿を描いている。

物語は花が相手の身になって介護する大切さを伝える場面をたびたび描き、坂口さんは「努力をすれば活躍できる。介護をしている人に読んでもらいたい」と話した。問い合わせは坂口さん=電話059(245)5974=へ。