津・あのう温泉再整備計画案 民間事業者から募集 三重

【赤字経営が続く「あのう温泉」=津市安濃町東観音寺で】

【津】三重県の前葉泰幸津市長は3日の定例記者会見で、赤字経営が続く安濃交流会館「あのう温泉」(同市安濃町東観音寺)の再整備計画案を民間事業者から募集すると発表した。「銭湯でも高齢者福祉施設でもなく、非常に中途半端。何らかの方法で転換しなければならない」と主張。温泉を維持した上で、館内の空きスペースなどを活用した収益改善策の提案を求める。締め切りは来年2月28日。

会館は温泉や郷土資料館などが入ったコミュニティ施設。合併前の平成17年度に旧安濃町が社会福祉センターを増改築して開設した。鉄筋コンクリート造の2階建てで、延べ床面積は約1335平方メートル。合併後は市が運営を引き継いだ。

温泉の利用者は平成22年度以降、年間4万5千人ほどで推移。昨年度は過去最高の5万336人だった。開設当初から年間8百万円ほどの赤字で、25年度以降は1千万円超の赤字が続いている。利用料は300円。これまで料金の改定はなかった。

募集対象は事業を実施する意向のある民間事業者。事業形態は自由。運営期間は10年ほど。利用料金を変更する場合はサービスの付加価値を上げることや、公共下水道に接続する3年後以降は年間約650万円の下水使用料を支払うことなどを条件に掲げる。

市は、温泉のほかに会館内に設置されている郷土資料館や事務室などの機能を他施設に移す方針。空きスペースは調理施設や飲食施設として活用できる可能性がある。前葉市長は「温泉施設以外のスペースで収益が上がるような事業の提案が必要」と述べた。

関心のある事業者は再整備計画の概要を市に送り、詳細な提案書を提出する。問い合わせは、安濃総合支所地域振興課=電話059(268)5511=へ。