
【尾鷲】台風21号の接近に伴う暴風や大雨に備え、三重県の尾鷲市内では3日、市民らが準備作業に当たった。同市天満浦の船だまりでは漁師たちが船をロープで岸壁につなぐ作業に追われていた。
小型定置網を操業する「松島大敷」の乗組員らは、漁船に入った水をホースで抜いたり定置網を回収したりする作業に当たった。
船長の尾上憲正さんは「雨の量が多いと川の水と一緒に流木やごみが海に流れてきて、網が破れる可能性があるので心配している」と話した。
市防災センターでは、大雨に備えて市民らが土のう袋を取りに訪れていた。
市によると、土のう袋は同センターをはじめ市内9カ所の旧小学校や消防団の倉庫などに300―500個に分けて用意しているという。
同市新田町の70代女性は「早めに準備しようと思って取りに来た。玄関前に置きたい」と話していた。