津 三重県信用保証協会が初セミナー 濱田氏が創業体験を報告

【創業セミナーで体験談を語る濱田氏=津市羽所町のアスト津で】

三重県信用保証協会(津市桜橋、植田隆会長)は1日、津市羽所町のアスト津で、初の創業セミナーを開いた。創業を検討している参加者約20人が、実際に津駅前で飲食店の開業を果たした濱田英雄氏(30)の体験談などを聞きながら、経営者になるための心構えや事業化への準備を学んだ。

信用保証協会法の一部改正で協会業務に経営支援が追加されたのを受け、セミナーを初開催。植田会長はあいさつで、「疑問や悩みの解決の糸口をつかみ、創業への一歩を踏み出す機会にしてほしい」と話した。

津市出身の濱田氏は昨年8月に津駅前に「Pizzeria e Bar IL BLUENO」(イルブルーノ)を開店。県内初となるイタリア政府公認の「真のナポリピッツァ協会」の認定を受け、ナポリから取り寄せた釜やイタリアの食材を使用した伝統的な料理を提供している。

セミナーでは、県外で修行を積んだ後、開業に至るまでの経緯として、一度は政府系金融機関の審査に落ちるも、同協会と百五銀行から事業者目線に立った手厚い支援が受けられ、創業に至ったことを紹介。
濱田氏は「三重で本格的なナポリピッツァを知ってもらいたかった」と話し、「まずは予約が取れない店にしたい」と強調。「中高時代を過ごした伊勢でジェラートの店も出したい」と抱負も語った。

一方で、津駅前に出店する前に、物件トラブルなどで1年で店の移転を余儀なくされたことも報告。「立地調査をしっかりして、最悪を想定した事業プランを立てるのも重要」とアドバイスした。濱田氏の苦労を重ねながらも夢の実現に向けた取り組みに、参加者は熱心に聞き入っていた。

セミナーではほかに、中小企業診断士の横山博昭氏が具体的な創業準備やマーケティング活動の手法などを伝授した。