ネット上で川の状態確認 三重県、伊勢市と玉城町 危機管理型水位計を設置

【伊勢】台風が発生しやすい出水期を前に、三重県と伊勢市、玉城町は31日、インターネット上で川の水位を確認できる「危機管理型水位計」を、昨年10月の台風21号で多数の浸水被害を出した同市と町内の計4カ所に設置した。県と市は今後も設置を続ける。

危機管理型水位計は、大雨で河川の水位が上昇し、一定値を越えると水位の測定が始まり、10分ごとに情報を更新する。水位情報は県や同市、町のホームページ上や「川の水位情報」のページで確認できる。誰でも閲覧できるため、住民が川の氾濫に関する情報を入手しやすくなる。

この日は、県が汁谷川(同市小俣町元町)と勢田川(同市勢田町)に架かる橋に1基ずつ、市が矢田川(同市楠部町)に架かる橋に1基、町が外城田川(同町佐田)に架かる橋に1基設置した。いずれも昨年の台風21号で川が氾濫し、多数の浸水被害が出た地域。

これまでは、国や県が宮川などの大河川に「テレメーター」と呼ばれる水位計を設置していたが、中小規模の河川は未設置が目立ったため、県などは危機管理型水位計の設置を今後も進めていく。同水位計はテレメーターの10分の1程度の費用(1基約120万円)で設置できるという。

市は年度内に計20基、県は再来年度までに県内全域に計181基を設置する。玉城町も増やしていく方向で検討している。

県や市町の担当者は「住民が大雨時に避難を考える際、水位計の情報を判断材料にしてほしい。行政としては、データを蓄積していくことで将来的には避難指示などを出す際の目安にすることも考えたい」と話している。