芳野県議、事前運動か 母校で参院選出馬に言及 自民県議団が指摘 三重県 

【広聴広報会議で講師の辞退を申し出る芳野県議(右端)=三重県議会議事堂で】

三重県議会会派の自民党県議団(13人)は31日の代表者会議で、来夏に予定される参院選三重選挙区(改選数1)に立候補を予定する芳野正英県議(43)(新政みえ、1期、四日市市選出)が出身校で講演した際、参院選への出馬に言及していたと指摘した。

県議らによると、芳野氏は7月9日、県立四日市南高で同校OB会主催の講演会に出席。約80人の主に高校2年の生徒らを前に「キャリア教育」をテーマとして講演し、参院選に出馬する旨の発言をした。講演の後、県庁で記者会見して参院選三重選挙区への立候補を表明した。

公選法は選挙の告示前に投票を呼び掛ける行為を禁止している。県選管は告示前に立候補の意向を有権者に伝える行為について「判例などを踏まえると、公選法が定める事前運動の禁止に当たる可能性があり、差し控えてもらいたい」としている。

田中祐治県議(自民党県議団、1期、松阪市)が代表者会議で芳野氏の発言を報告。中嶋年規県議(同、4期、志摩市)は政治倫理審査会の設置も視野に検討を求めた。津村衛県議(新政みえ、3期、尾鷲市・北牟婁郡)は「事実関係を確認する」と説明した。

芳野氏は代表者会議後の広聴広報会議(前野和美座長、11人)に委員として出席し、県内の学校を訪れて県議会を紹介する「みえ県議会出前講座」の講師を辞退する意向を示し、了承を得た。芳野氏は来年1月までに2件の出前講座で講師を務める予定だった。

芳野氏は取材に「挑戦したり、将来のビジョンを描いたりすることの大切さを高校生に伝えようと考え、自らの経験を一例として紹介した。投票の依頼はしていない」と説明した上で「発言の内容や場所には気を付けるべきだったと思う」と話した。

芳野氏は国会議員秘書や四日市市議などを経て、平成27年4月の県議選で初当選した。次期参院選三重選挙区には芳野氏のほかに、自民党の現職で2選を目指す吉川有美氏(44)と、共産党の新人で元津市議の中川民英氏(50)が立候補を予定している。