【鈴鹿】鈴鹿サーキット(鈴鹿市稲生町)を運営するモビリティランドは31日、来年以降の3年間も鈴鹿サーキットでF1日本グランプリを続けることで、F1の開催権を持つFOWCと契約した。平成25年3月に今年までの5年契約で更新して以降、鈴鹿サーキットでの開催は白紙となっていた。同社の山下晋社長は継続決定を受けて「今後も世界中のファンに愛される鈴鹿にしたい」とコメントした。
同社によると、FOWCが同日、イタリアグランプリ開催中のモンツァ・サーキットで会合を開き、鈴鹿サーキットでの継続を決定。この後、FOWCのチェイス・ケアリー代表とイタリア訪問中の山下社長が契約書に調印した。
F1日本グランプリは昭和62年から平成18年まで、鈴鹿サーキットで開催。19、20年はトヨタ子会社の富士スピードウェイ(静岡県)に移ったが、21年から鈴鹿サーキットで再開している。今年は10月5―7日までで、30回目の記念大会を迎える。
また、モビリティランドは31日、FIチームにエンジンなどのパワーユニットを供給している「本田技研工業」(東京)が今年のFI日本グランプリのタイトルスポンサーを務めると発表。これにより、大会の名称は「ホンダ日本グランプリレース」となる。
山下社長は「FOWCとの交渉を重ね、継続に至った。今後も世界中のファンに愛される鈴鹿にしたい。モータースポーツ文化の繁栄に貢献したい」、ケアリー代表は「日本のファンが、さらに楽しんでもらえることになった」とコメントした。
末松則子市長は「大変名誉なことでうれしい。これまで以上に鈴鹿ならではのおもてなし事業をブラッシュアップし、鈴鹿ファンになってもらえるよう取り組む。今後もFI日本グランプリが鈴鹿で継続できるよう支援する」とコメントした。