スポーツで地域活性化へ 東海3県2市が協力 知事市長会議 三重

【東海3県2市知事市長会議で発言する鈴木知事=津市一身田上津部田で】

東海3県の知事と名古屋市、静岡県浜松市長が共通の課題について話し合う「東海3県2市知事市長会議」が30日、津市一身田上津部田の県総合文化センターであった。三重県内開催は平成25年9月以来、約5年ぶり。東京五輪・パラリンピックや三重とこわか国体・とこわか大会といった大型のスポーツイベントを前に、スポーツを通じた地域活性化に協力して取り組むことで合意した。

静岡県浜松市の鈴木康友市長が、今回の会議から参加することとなった。同市は「東海3県に属していないが、経済などで強い関わりがある」として参加を求め、3県の知事らが合意したという。

鈴木市長は会議の冒頭で「浜松は静岡県だが、経済では中部圏との関わりが深く、歴史的にも一体となって発展してきた。行政の広域連携が叫ばれる中、参加を認めていただきうれしく思う」とあいさつした。

スポーツを通じた地域活性化の協力は、鈴木英敬三重県知事と鈴木市長が提案。鈴木知事は東京五輪・パラリンピックやラグビーワールドカップなどの大型スポーツ大会が控えていることを紹介した。

その上で、キャンプ地誘致の課題やノウハウのほか、選手団をもてなす行事などを3県2市で情報共有することを提案。古田肇岐阜県知事と大村秀章愛知県知事、河村たかし名古屋市長が提案に同調した。

このほか、鈴木知事は中小企業の後継者不足を強調した上で、事業承継の支援についても相互協力を提案し、4氏の合意を得た。経済団体との意見交換や3県2市が取り組む支援の内容などを紹介し合う予定。

5氏は県総合文化センターにある障害者が働く飲食店「Cotti菜」のスムージーを飲みながら会議に臨み、同店で昼食も取った。津市産業・スポーツセンター「サオリーナ」(同市北河路町)も視察した。

■記者席 ― 〝河村節〟さく裂■
○…3県知事らの会合を毎回取材している本紙の記者にとって、河村市長の発言は「記者席」を書ける格好のネタ。この日の会議もご多分に漏れず〝河村節〟がさく裂した。

○…鈴木知事が事業承継での連携を提案すると、河村市長は「親は儲からん仕事を息子に継がそうとせん。公務員になった方が良いという考えが支配的だ」と本音を語った。

○…記者らはうなずきながら発言をメモする一方、事務方の県職員らは笑いをこらえてうつむき加減。河村市長の発言に納得したのは、むしろ記者より公務員の方だったか。

○…河村市長はこれで収まらず。「それにしても政治家には事業承継が多い」と追い打ちを掛けると、今度は知事や市長が失笑。会場に世襲政治家がいなかったことは幸い。

○…とは言いつつ「事業承継は重大な問題。商売やってもうかる雰囲気を作らないかん」と同調。鈴木知事はほっとした様子で「課題を共有しよう」と無難に締めくくった。